前回の続きです。
アークエンジェルになりたかった私ですが、実際に片目を
隠して生活するのってすごく疲れるんです。
子供の弱視矯正用の片目を隠す眼鏡カバーというのがあって、
それを買ってつけてみたのですが、なんかしんどい・・・。
なにより片目って死角がすごくて、その時は眼帯して歩いてたんですが、
横断歩道で私、車にひかれかけたんですよ。
もちろん向こうが悪いんですけど、実際ひかれかけるまで車に気が
つかなかったのが怖くて片目隠すのやめました(-_-;)
それから数年後、眼科の先生が勧めてくれたのがフレネル膜でした。
その時はもう15年くらい複視の状態が続いていて、投薬治療では
変化がありませんでした。
まずこちらがフレネル膜。
正式にはフレネル膜プリズムっていうんですね。
医療器具なので処方箋が必要です。
眼鏡に装着したところがこちら。
このように透明なギザギザした膜なので、
(細くて長いプリズムがいくつも並んでいると思ってください)
初めてつけたときは違和感しかありません。
とにかく見づらい!!
慣れない人はいつまでも慣れないかもしれません。
そしてなにより屈折できる光の角度は膜によって決まっています。
フレキシブルに対応することは不可能です。
重症筋無力症は朝より夕方のほうが症状が重くなる「日内変動」
があるため、視界がずれる幅は固定されません。
(また、体調によっても変わります)
当然フレネル膜をつけても、二重の世界がぴったり一つに修正される
ことはありません。
ずれる幅が少し縮まるくらいです。
私は、朝や家の中では弱めのものを、外では強めのものを使うように
しています。
そのフレネル膜の効果を持ったレンズが入っているのがプリズム眼鏡です。
私の眼鏡はこんな感じです。
フレネル膜と違ってギザギザがないので目に優しい。
一見普通の眼鏡と区別がつきません。
私の場合、フレネル膜を数年使って、自分には合っていると思ったので
プリズム眼鏡を作ることにしました。
お値段は、私の作ったもので三万五千円くらいだったと思います。
眼鏡屋さんによっていろいろ違うので、事前に相談をしてみたほうが
いいと思います。
ちなみにプリズム眼鏡も処方箋がないと作れません。
以上ざっとフレネル膜とプリズム眼鏡の説明でしたが、
ご理解いただきたいのは、
「フレネル膜もプリズム眼鏡も劇的な、また確実な効果が望めるものではない」
ということです。
そもそも重症筋無力症に推奨されているものではないし、
個人により効果が大きく違うものだからです。
実際、同じくMGの知人は「私もプリズム眼鏡作ったけど合わなくて
使ってないわ~」って言ってましたしね。
ですから私もお勧めするつもりで紹介しているのではなく、
自分の体験として、また選択肢の一つとしてお話させていただいています。
そういうわけでちょっと検討してみたいという方、
まずはお医者さんや専門家とよく相談して、
ご納得の上でご使用くださいね(*^▽^*)
今回出番のなかったみーたん
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